外壁塗装を初めてする場合には、分からない事が多過ぎて何から手を付けたら良いのか迷ってしまうことでしょう。そこでこの項では「初めての外壁塗装」に絞って工事完了までの段取りをまとめてみました。
まずは外壁塗装の基本事項をおさらいし、その上で外壁塗装を行う目的と要望が何なのかをハッキリさせる事が成功の秘訣です。優先順位が分かれば工事の時期や価格・塗料などを満たしてくれる適切な業者が選べるようになります。
これがはじめての外壁塗装で混乱しないコツです。
目次
外壁塗装のきっかけの主なパターン
① 築年数(自分で気が付いた場合)
・外壁塗装は長持ちする塗料を塗るよりも、10年ごとに定期的に行う方が良い。
・15年以上何もしていない場合は補修工事の必要が生じるケースが多くなる。
② 訪問販売が来た
・訪問販売の業者の話はウソでは無いが、必ず相見積もりをして冷静な判断をする。
・値引きを引き合いに契約を急かされても絶対に真に受けてはいけない。
③ ハウスメーカーの10年・15年点検
・「メーカーの建物は自社の塗料でないと外壁塗装が出来ない」というのはウソ。
・工事は下請けでも「ブランド」を信じるか?直接工事をする「工事の質」が大事か?をよく考える。
④ 近所がやった
・ついでに頼める利便性を取るか、面倒でも自分でよく調べて気に入った業
・工事中の道具の置き方・休憩中の態度や話している様子を観察すれば「工事の質」も判断できる。者を選ぶか?をよく考える。
外壁塗装の必要性と目的
① 雨漏りの改修
・雨が降ると高確率で何度も雨漏りする場合…大工工事も頼める業者に「すぐ」問い合わせる。
・台風の時だけ年2回程度漏る場合…状況のメモ・写真を残し次の年も同様に漏れ
ば上記同様に。
・3年に1度程度漏る場所がある場合…原因究明は簡単でない場合が多い。上記同様メモを残しておく。
② 不具合の解消(ヒビ割れ・ハガレ・目地の亀裂)
・ヒビ割れ…10本以上目視出来る場合(雨漏りなし)…築7年以上なら弾性塗料で塗り替えも検討。
・ハガレ…築10年程度の塗装の剥がれは、新築工事の不具合の可能性が高い。
・目地の亀裂…サイディング目地は、築8年で亀裂が入ることも。目地切れは必ず早期交換を検討する。
③ 美観の再生(外壁の汚れ・コケの発生)
・雨スジ汚れや北側の緑色のコケは直接的な必要性は無いが、外壁塗装の時期が来たという「サイン」
④ 表面保護(チョーキング)
・「外壁を手で触ると白く付く」というのがチョーキング現象で、塗装の寿命のサイン
・チョーキングは「艶消し塗料」を塗った場所では分かりにくい。
⑤ 色・デザインの変更/気分転換(カラーシミュレーションについて)
・カラーシュミレーションを過信するとイメージと違う仕上がりになるので注意する。
・外壁色の変更は変更出来ない部分の色を考慮する。
(アクセントタイル・サッシ・玄関ドアなど)
外壁塗装を依頼する時に心配な点について
外壁塗装を頼む時に気軽に頼めない理由を知っておくことはとても大切です。
これからお話しする3つの不安要因はすべてが明解という訳にはいきませんが、なぜ不明瞭なのか?どこまでは明確に出来るのか?を知っておくことで、無用な不安にとらわれる事は少なくなります。
業界の一員として、このような不安に思われないようにクリーンな業界に1日も早くなって欲しいいものです。
① 適正価格が分からないから
・どんなに信頼できる業者(営業マン)と出あっても、必ず相見積もりを取って比較検討すること。
・比較の基準は、①工事への信頼度 ②塗料の品質 ③会社の信頼度をセットで考える。
② 手抜き工事が不安
・実質予算が無い場合…①訪問販売(営業マンの経費に掛り過ぎ/本当のボッタクリ業者という事も…)
・実質予算が無い場合…②大手(中間マージンの発生で目減りしてしまう/ブランド維持経費として割り切る)
・施工業者の怠慢…職人の経験不足・現場監督の悪い段取り・寄せ集め職人など/工事の質は職人で決まる)
③ 外壁塗装が「今」必要かどうかが分からない
・まだ大丈夫だろう…という素人判断より、まず数社の相見積もりを取って専門家の意見を複数聞いてみる
(ただし、訪問販売業者のセールストークには惑わされないように注意する)
・外壁塗装の工事中に見積もり時には分からなかった不具合や雨漏りが発見出来る事も多い
① 築年数
・分譲建売り物件の場合は築9年~築12年の間が適切な時期の目安
・ハウスメーカーの建物の場合は築13年~築15年の間が適切な時期の目安
・デザイナーハウスの場合は築7年~築10年の間が適切な時期の目安
② 外壁の種類と状態
・モルタル外壁の場合…ヒビ割れの状況(幅や深さ・本数など)
・サイディングALC(ヘーベル)外壁の場合…目地の亀裂(目地はコーキング・シーリングとも呼ばれる)
・外壁や旧塗膜のハガレ・浮き・欠損など
③ 美観上の問題
・チョーキング(外壁表面が粉化のようになる塗料の寿命のサイン)
・錆び(鉄部の腐食)
・コケ(北側・バルコニー内側などが緑色になる)
・雨スジ汚れ(サッシの下両脇からの汚れ)
① 価格帯別工事例
※一般的な2階建て戸建て住宅の場合(塗料の種類による)
・外壁…65万円~90万円程度
・屋根…20万円~40万円程度
・合計…85万円~130万円程度
※防水工事などその他工事は除く
② なぜこんなに価格差が出てしまうのか?
・外壁塗装は高額な買い物の割に「モノが無い」ので工事の価値=品質が分かりにくい
・外壁塗装は工事が全て手作業になるため、家電
品のように海外生産品による定価化が出来ない
・工事の品質は、丁寧に塗るか手を抜いて塗るかによるが、数年経たないと判別できない
※その結果、ブランド力や営業マンの人柄で工事の品質を判断せざるを得ないケースが多く、100円ショップと(無印の)良品とブランド品を目隠しで選んでいるような感じかもしれません。
① 業者の分類法ABC(会社・業種・方針・しくみ・下請け)
・本業による分類…・建設会社/ハウスメーカー・リフォーム会社・塗装専門
・営業の仕組み…・チラシ・インターネット・営業マン・ブランド
・工事を誰がするか…・下請け・自社職人・専属協力会社(アライアンス)
② 業者のポイントABC(価格・安心・手間が掛らない・ブランド
・価格…・「外壁塗装¥598,000円ポッキリ!」・一括見積もりサイトなど
・安心…・建てた会社に頼む・ホームページの情報量など
・塗料…・高機能塗料・超寿命塗料・付加機能付き塗料など
③ どのように選ぶか?
・会社を比較するときのポイント…・中間マージン・下請け工事・外壁塗装工事への力の入れ方
・見積もりを比較するときのポイント…・書式項目の正確さ・一式工事・塗料の書品名の記載
・工事内容を比較するときのポイント…・工事期間(通常2週間程度)・保証の内容(過ぎた保証内容でないか)
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